2009 Full-Length Album

Hymn To The Immortal Wind

MONO 20 Years #20

"Everlasting Light"

"Hymn To The Immortal Wind"は、脚本家のHeeya Soに書いてもらった短編ストーリーを元に書いたアルバムだ。彼女からストーリの大まかな内容は聞いてはいたけれども、実際には、それぞれのチャプターは約6ヶ月間に渡って一章毎にメールで送られてきた。各章を読むたびに心を動かされ、多くのインスピレーションが湧いた。最後の章は、”永遠の光”というタイトルで締められていて、それを読み終えた瞬間、この曲のすべてが一瞬で頭に浮かんだ。アルバムを締めくくるエンディングは、ラストにふさわしい、壮大で勇気と希望に溢れた強い光に包まれたものにするべきだと強く感じた。今でもあの瞬間は鮮明に覚えている。彼女なしでは絶対に生まれることのなかったこの作品、とても素晴らしいコラボーレーションに出来たと思う。

/ Taka

MONO 20 Years #19

"Pure As Snow (Trails Of The Winter Storm)"

綿雪が静かにゆっくりと舞い落ちる様なイントロのギター、目も開けられない程の強い吹雪を感じさせるエンディングのビッグノイズ。自然と曲に飲み込まれていって最後にはハッとさせられ現実に戻っている。人生の美しい瞬間と、人は間違い無く死に向かって歩んでいる儚さを感じ取れる楽曲です。

/ Yoda

MONO 20 Years #18

"Silent Flight, Sleeping Dawn"

"Silent Flight, Sleeping Dawn"。2009年NYCで行われたThe Wordless Music Orchestraとの共演を初めにUK、AUS、日本でのオーケストラショウで演奏した。前半フルートの呼吸感だけでピアノのテンポを掴むのには本当に泣かされた。指揮者を見ての演奏という概念がないBANDというスタイルでやってきた私にとってはメンバーがいない前半パートは少し不安でもあった。それでも最後の一音が醸し出す一筋の光にお互いの達成感を確信し、大きなBANDとなった瞬間だった。

/ Tamaki

MONO 20 Years #17

"Ashes In The Snow"

5枚目のアルバム”Hymn To The Immortal Wind” (2009年3月リリース)のオープニング曲。今作ではバンドが持つ破壊力と、クラシカルミュージックが持つスピリチュアル性を新しい形で融合し、荒々しい、シンフォニックで荘厳なサウンドにしたいと考えていた。エンジニアのスティーブ・アルビニとの仕事も今作で3枚目となり、自分たちにとって理想的なオリジナルサウンドを生み出せたと感じている。レコーディングはシカゴで、22人のストリングスとフルート2人と共に録音した。また、このアルバムでは友人の脚本家に最初にストーリーを書いてもらい、それを元に作曲を開始した。”少年と少女の輪廻転生のストーリ”だ。

オープニングに鳴り響くグロッケンは、左が少女、右が少年、それぞれの魂が時間を超えて互いを探しているような(呼び合っているような)イメージで書いた。今でもライブで欠かせない僕たちの大切な曲となっている。

/ Taka

2006 Full-Length Album

You Are There

MONO 20 Years #16

"Moonlight"

この曲は特別な曲なので、3つ思い浮かぶことを書きたいと思う。

10年に一度くらいのペースでTamakiが「私はこの曲を(MONOの曲を)自分の葬式で流したい」と言ってくれる時があるのだけれども、(嬉しいけど、そういう事を想像するのは哀しいし、同時に誇りに思う気持ちもあって複雑だけど)"Moonlight"は僕にとって、そういった意味を持つ大切な曲の1つだ。

この曲は2004年の夏の夕方、アメリカツアー中に突然閃いた。しかもメロディとコード、ビートとムード、サウンド、すべてが同時にはっきりと聴こえ始めた。本番前で、今のようにスマホですぐに録音して残せるようなものもなかったから、慌ててYodaに声をかけて、彼のパートを弾いて覚えてもらい、同時に僕のメロディーパートを確認するように弾いた。「これ絶対に忘れてはいけないね。」となんの保証もなかったのだけれども、結果的にツアーを終えて日本に戻るまで、一度も忘れることなく、あの時のすべてのインスピレーションを残すことが出来た。

昔、雑誌のインタビューで「誤解を承知で言うけど、Moonlightは僕が初めて書けたオリジナルの作品だ。」と答えた事があるのだけれども、これまで作曲した(僕は14歳の頃から、ギターを始めた頃からずっと曲を書いている)数千曲?の中で、一番自分らしい曲を書けたという気持ちだった。

最後に、タイトルはベートーヴェンの”月光”とあえて同じにした。自分にとって最も大切な曲になると、感じていたから。

/ Taka

MONO 20 Years #15

"Are You There?"

この曲を演奏したライブで忘れられないのは、世界中のファンが集まってくれたMONO10周年記念のNY、あのアインシュタインも演説したというコンサートホールでのライブだ。オーケストラとの演奏、ライブ録音等かなりナーバスだったけど、不安とは裏腹にイントロから良い世界観を作れたと思う。

/ Yoda

MONO 20 Years #14

"Yearning"

"Yearning"。息を殺すような恐ろしいまでに静寂な中へと入って行くときの緊張感は今でも消えることなく曲を迎える。後半のラウドパートも決して勢いだけでなく、何か得体の知れない大きな闇を想像させる演奏がしたいと心がけている。レコーディングではメロトロンもプレイしたのだが、予期せぬ所で音が消えて行ったりピッチが乱れたり、それが良さなのだが意外と苦労したのを覚えている。

/ Tamaki

MONO 20 Years #13

"The Flames Beyond The Cold Mountain"

4th アルバム "You Are There" (2006)のオープニング曲。このアルバムは映像的な作品にしたいと思ったので、まず最初にストーリーを書き、それをチャプター分けしてから作曲をはじめた。

最愛の夫を亡くした女性が、死に場所を求めて雪山を見つめるシーン"The Flames Beyond the Cold Mountain"から始まり、過ぎ去った良き日を回想する2曲目 "A Heart Has Asked for the Pleasure"、突然の夫の死という悲劇に襲われ、すべてが消えてしまった絶望と悲しみ、そして行き場のない怒りの3曲目 "Yearning"、死に場所を求め行き着いた雪山の中で、女性はあるはずのない教会を見つける、そこで亡き夫の気配を感じる4曲目 "Are You There?"、肉体は滅びても、魂は消えることはないと気づき、安らかな光に包まれる5曲目 "The Remains of the Days"、そしてラストシーン、彼女は、月明かりの下、雪のように消えていく、夫の元へ、 "Moonlight"。

/ Taka

2004 Full-Length Album

Walking Cloud And Deep Red Sky,
Flag Shuttered And The Sun Shined

MONO 20 Years #12

"A Thousand Paper Cranes"

"A Thousand Paper Cranes" 。世界中で演奏する様になりMONOの音楽が少しずつ受入れられ始めた時、世界中で出会った人達が本当に素晴らしい体験を僕らに与えてくれた。そんな時メンバーみんなが感じていたのは「世界中が平和であってほしい」という事。その祈りがこもった曲です。

/ Yoda

MONO 20 Years #11

"Halcyon (Beautiful Days)"

"Halcyon (Beautiful Days)"。僕たちの歴史の中で最初に書いた”歓喜の曲”であり”鎮魂歌”でもある。長い間、世界の何処にも居場所を感じる事がなく、怒りや不安だらけだった僕たちが長いツアーを経て、たくさんのファンの人や仲間に出会えて、希望と夢を持てたその気持ちを感謝と共に伝えたいと思って書いた曲です。

/ Taka

MONO 20 Years #10

"Mere Your Pathetique Light"

"Mere Your Pathetique Light"。ただただ単調に無機質に流れて行くピアノにギターとストリングスが頼りげなく寄り添い、知らず知らずのうちに大きく絡み合い、やがて解き放たれて行く…。表現したかったのは、様々な交錯する出来事の中でも「私は動じず此処にいる」という強さ。徐々に激しくなる弦の中に吸い込まれずにピアノを奏でることは「無」の中に自分を置くに似ている感もあり、それはそれで容易な事ではなかった。

/ Tamaki

MONO 20 Years #9

"16.12"

"16.12"。この曲のタイトルはベートーヴェンの誕生日12月16日に由来する。よりエモーショナルで映像的な新しい作曲スタイルを求めていた。アルバムは2003年にシカゴで録音した。初めてスティーヴ・アルビニと仕事をしたのがこの曲で、僕のレコーディング史上最も心を動かされた(感動した)瞬間でもある。またこのアルバムからずっとファンだったTemporary Residence(レーベル)と契約する等、あらゆる意味で最初の転機とも言える。

/ Taka

2002 Full-Length Album

One Step More And You Die

MONO 20 Years #8

"Halo"

"Halo"。この曲を聴く度に2002年に3回行ったNYのshowを想い出す。経験も少なく、無知で向こう見ずで、何一つ未来への保証なんてなかったけど音楽を信じて、大音量でギターをかき鳴らしている時だけは不安なんて何一つ感じなかったよ。

/ Taka

MONO 20 Years #7

"Sabbath"

"Sabbath"。この曲のレコーディングは凄く記憶に残っている。スタジオの電源が落ちたり色々なハプニングがあってやっと録音が終わった時、急にgotoさんがスタジオにあった楽器をイントロに使う事を思いついた。そしてワクワクしながらプレイバックを聴き始めイントロがスピーカーから流れ出した時、あの空が回転している様な不思議な音が聴こえだし、一気に"Sabbath"の世界感が出来上がっていったのを覚えています

/ Yoda

MONO 20 Years #6

"Com(?)"

"Com(?)"。当時最もダークでヘヴィでヴァイオレンスをイメージしながらプレイした曲。長い自分のベース人生の中でこの曲でライヴで2度弦を切った。後にも先にもこの時だけ。若かったから怒りや悲しみや不甲斐なさをぶつけて表現するには相応しい曲だったし、演奏した後は常に晴れ晴れしい気持ちだった。良く音楽が心を救うというけれど、私自身、演奏することで心穏やかになれるのかも知れない。

/ Tamaki

MONO 20 Years #5

"Where Am I"

2nd Album”One Step More And You Die”(2002)のオープニング曲。初めてグロッケンシュピール(鉄琴)を使った曲、独学でストリングス・アレンジを真剣に学び始めた時でもある。レコーディングは日本で行った。まるで世界のどこかに一人放り出されたような孤独感があるのに、同時に何か温かく優しいものに包まれているような気持ちになる不思議な曲。”僕は何を求めて、何処へ向かおうとしているのか?” 今でも変わらず、そう思う時があるよ。

/ Taka

2001 Full-Length Album

Under The Pipal Tree

MONO 20 Years #4

"Human Highway"

歪みペダルを使わずにピークを作っていくこの曲、僕は凄いチャレンジをしたと思っていて、歪みの代わりにカルテットが入ってより深いサウンドになっていると思います。レコーディングの時、エンディングのギター2人だけのパートはピックを持つ手の震えが止まりませんでした。

/ Yoda

MONO 20 Years #3

"L'America"

"L’America"はArvo Partの名曲"Spiegel im Spiegel"にインスピレーションを受けて2000年に書いた。三拍子のリズム / ワルツは独特なムードと世界感があるから好きなんだ。"Halcyon"、"Moonlight"をはじめ、多く使っているよ。太陽が沈み空がオレンジ色になるのを見ながら書いた記憶がある。

/ Taka

MONO 20 Years #2

"Error #9"

"Error #9"。この曲は私にとってベースという楽器でも、感情を描写出来ると教わった曲。ベースがメロディを奏でるというあまり体験したことないプレイの中で静寂と壮大さ、心情を描くのは今も尚、無限の表現の仕方があるのではと改めて思う。そしてやり始めて間もないSwedenツアーで演奏したのを思い出します。日本にはない日の短さ、空気の冷たさ、空の美しさ、そして何もかも未知だったツアー。今演奏すると無我夢中だったあの頃とはまた違う"Error #9"になるでしょうね

/ Tamaki

MONO 20 Years #1

"The Kidnapper Bell"

1st Album "Under the Pipal Tree" (2001年) 収録のThe Kidnapper Bell。ミニマル・ミュージックとノイズギターを合わせた曲で、今振り返るとMONOのベーシックと言えると思う。この曲を聴くと当時の過酷なアメリカツアーを思い出す。とにかくラウドで、いつもアンプから煙が出ていたよ。

/ Taka